月を歩く。

月面を歩くように、ふわふわと。偏り具合が気持ち悪いですよ。

知久寿焼なま歌ソロライブ(@西荻窪サンジャック/2011.12.18)

これは毎年あるライブなのでしょうか?
今年から知久さんのライブに足を運ぶようになった新参者としては、わからないことばかり。
サンジャックさんて、キャパ小さくない? これ、予約取れる??
しかも“なま歌”の“なま”って……???
ダメ元でえいやっ!と予約メールを送ったところ、なんと取れてしまいました。

西荻窪サンジャックさんは、今年滝本さんで2回ばかりお邪魔しています。
入り口付近にグランドピアノがあって、客席はそちらに向いています。
それが今回の場合(他のミュージシャンでもそういう時があるのかもしれませんが)、ステージは厨房入り口すぐ横……窓側。客はピアノを背にして座る感じ。滝本さんの時と向きが逆でした。
店に入ると、すでに知久さんがスタンバイしてるではないですか。
座ってギターの弦を張り替えてる。うっひゃあ。
席はけっこうギチギチ。前から3列目くらいのわりと動きやすい場所に座ることができました。

サンジャックさんでのライブは、開場から開演までが短いのがいいですね。
開場がほんの少しだけ押しましたが、ほぼ時間通りの開演……と言っても、すっくと知久さんが立ち上がるだけでスタート。

1曲目が『おるすばん』。

本当にマイク無しのなま歌! 予想はしていたものの、びっくりですよ。
楽器だけはアンプに繋いでましたが、声は知久さんの身体から発せられているまんまの声。
知久さんの声、やっぱりすごい。
朗々と、まっすぐ耳に……というか、私の体に入ってくる。
しかも「おるすばん」って、すごく悲しい曲でしかも私は大好きな曲……イキナリ1曲目から泣きそうになりました。

実はこの日のライブ、途中まではセットリストを憶えていたのですが、あまりになま歌がすごかったのと、笑えるMC、そしておいしいお酒で吹っ飛びました(笑)。
おしゃべり、笑ったわー。

1/14のしりあがり寿先生プレゼンツのイベントに参加されるのですが、ジャンルを登録しなきゃいけないとか。
それで知久さんが登録したのは、
「はげ歯抜け へなちょこギター 弾き語り」(キリッ)
「5・7・5になってるの」とのこと。だから、歯を治せないんだそうです(^^;)「嘘になっちゃうから」って。

途中暑くなったからって、パーカーを脱いだんです。
帽子を外してから…………映像では見てたけど、リアル知久さんの頭頂部を拝見できるとは。

あとおもしろかったのは、途中……『電車かもしれない』の時だったか、演奏中の知久さんが突然窓の外を気にしだして、観客は「?」。
サンジャックさんは、建物の地下の飲食店街(といっても2~3店舗しかない。営業しているのか否かは不明)にあって、そのうちの1軒から冷蔵庫が運び出されてたんですね。でか冷蔵庫を、業者さんの男性ひとりでかついでる。
窓から地上に出る階段が見えるわけですが、その男性に気づいた知久さん、歌いながら応援してたんですよ(笑)。「うんしょ! どっこいしょ!」と、一緒にふんばって(ちゃんと演奏は続けながら)。なんかやんちゃでカワイかったです(*^^*)

『らんちう』の語りは「兄」と「犬」の話。一度、確かケラさんのイベントで聞きました。
「妹よ!」の兄のセリフを言う時の口調に驚きます。ヘンに凛々しくて(笑)。

他にも原マスミさんのモノマネを少しだけとか、某さんについてのナイショの話とか、
知人の幼いお嬢さんたちにやたらモテル話とか(笑・あわてて大人の女性も好きと弁明)さすがEテレ常連ミュージシャン。

もちろんおしゃべりだけでなく、歌もすごくいい。
『石の町』『ルンペンとラプンツェル』とか、あとクリスマス近いからか『おおホーリーナイト』『ぎが』。
お客さんのリクエストで、『ひょうたん池』も。
時間の許す限り、たっぷりと喋ったり歌ったりしてくれました。


ほんと、貴重なライブに行けました。
このライブ午後3時半開演でしたけど、こんな時間にお酒飲んで知久さんの歌、しかもなま歌をたっぷりと聴く♪というのは、なんとも贅沢の極み。
間近で知久さんのギターの弦の張り替えやチューニングを見ることができた夫も、えっらい興奮気味。
その勢いで、帰りにヤ○ダ電機で洗濯機注文してしまいました。
なんでだ (・_・)。