月を歩く。

月面を歩くように、ふわふわと。偏り具合が気持ち悪いですよ。

Warehouseと柳原ライブ(@神保町視聴室/2015.11.28)

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セットリストはいずれ公式でアップされますし、Twitter等で確認できますのでパス。

前回もそうでしたがこの組み合わせの魅力は、ヤナさんの声の力と、Warehouse御三方のすばらしい演奏力の融合を楽しめる、という点。
鬼怒さんの間近に座って拝見していましたが、目を奪われますよ。気がつくと、ヤナさんもしゃがんでじっくり鬼怒さんの演奏を楽しんでいらっしゃいますし。

ボーカルに徹するヤナさんは身振り手振りも見ごたえあるし、やはりその声は絶品。
美空ひばりさんが歌ったという「チャルメラそば屋」が、いい味出てましたね~。この時代の女性歌手の歌った曲はヤナさんに似合うんじゃないかなーと思っていたので、うれしかったな。
あとフランク永井さんの「西銀座駅前」。サビの「ギンッザッ」の部分を強調して歌っていたのがおもしろくてたのしくて。

この夜は、ヤナソロ曲ではギターも。
新曲の「詩人失格」は、初公開。
詩人と言えば…と、日本を代表する詩人の皆さんの前で歌った時のこととか、聞かせていただけました。
ヤナさんも歌の詩は書くけど、旅先で書く詩は「ローソンでおにぎりを買った」という内容になるとか(笑)。

フンをしている時の犬の表情が情けないっていう話は、どこで出てたっけな(笑)。
目を背けてきたけれど、見てみようと思ったとか、見ている時の飼い主はどんな気持ちだろうとか、話が拡がる拡がる(笑)。
大坪さんが、話が拡がるきっかけを作ることが多いように感じました。
チャルメラそば屋」は、当時リアルに米軍の伍長さんだった方が作った曲だとか。それを美空ひばりが歌うことになったドラマとか、そういう話が読んでみたいと大坪さん。
あとアンコールでの「フニクリフニクラ」も、原語版と「鬼のパンツ」とでは拍子が異なるとか。すんごく専門的な話になって、大坪さん「みなさん、ついてこれていますか?」。
あ、「フニクリフニクラ」はヤナさん、イタリア語でも歌ってらしたんですよー! かっこよかったー!!
あとNHK「今日の料理」のあの音楽。たった1時間で書いて演奏してできた曲が、未だに使われているという話をしたのは、ヤナさんだったかしら。
当時のすばらしいスタジオミュージシャンたちへのリスペクトも忘れません。

「そしてペンギンは語る」はソロ曲でしたが、ギターを持たずにボーカルに集中……と思いきや、ペンギンのようによちよち歩くペンギンダンスを披露♪ 
もう自由に遊んでいる感じが、見ていてすごくたのしかったです。
高良さんがいろんな楽器から音を出しているのも、たのしそうにご覧になっていたし。
Warehouseの曲の時はステージ奥に座って、演奏をちゃんと見せてくださるという気配りもステキ。

前回に引き続き、やはり贅沢な2時間ちょっとでした。


(書いた日:2015/11/29)