月を歩く。

月面を歩くように、ふわふわと。偏り具合が気持ち悪いですよ。

滝本晃司「下北水中ライブ Vol.98」(@下北沢lete/2012.6.30)

夏の気配がし始めている今日この頃。
入り口に緑が多いleteの周辺には、蚊取り線香の匂いがしていました。 それでも蚊に刺されたのはビックリです(^^;)

この日のセットリスト。

01. まぼろし
02. むし
03. 楽し楽しい時間
04. 夏の前日
05. 自転車にのって
06. ガラスのコップの
07. アゲハ
08. 空の下
09. 星を食べる


~休憩~

10. 温度計
11. ひざし
12. 犬が散歩する日
13. かけら
14. まばたき
15. パルテノン銀座通り
16. ここ
17. ポコポコ


アンコール1
18. (タイトル未定新曲)

アンコール2
19. (タイトル未定新曲)

以下、トーク内容はおっしゃった言葉そのままではありません。正しく私が解釈できているのかも怪しいので、その辺はどうかご容赦ください。

先日のリクエストライブはあまり関係ありませんでした。
『まぼろし』が終わって直後のトーク。 下北沢に来るのに、電車に乗っていた滝本さん。 ドアすぐそばのすみっこに立っていたそうですが、そのすぐ横に女性がやってきて立っていたとこのこと。
なにやら熱心に英語の書いてある紙切れを暗記しているかのように見えたその女性。 その背中に、なんと虫がいるではありませんか!
首もとが大きく背中の露出がある服だったのに、その素肌に触れるか否かのギリギリのところで、虫がウロウロしていた様子。
「失礼」と言ってパッと振り払ってあげるか?……でもそれもどうかなー……と逡巡した結果、そのままスルー(笑)。
「その後、どうなったのかわかりません」
「あ、ちょうど虫の話が出たから、『むし』やろう」
と、急遽「むし」の演奏となりました。
この日は曲順がちゃんと決まらなかったとのことでしたが、こうした思いつきの曲順もいいですね。

夏の前日』はこの日にバッチリ合っていました。
『ガラスのコップの』も声の伸びがなめらかだし、『アゲハ』のあの吐息のような終わり方も耳に心地よい。
後半も『温度計』から始まったと思ったら、『ひざし』で激しく。
その後続けて(曲紹介挟まずに)『犬が散歩する日』。
ここんところの繋がり方がかっこよかったー!
そして最近お馴染みになってきました、新アレンジの『かけら』。 はわわーたまらーん!となったところで『パルテノン銀座通り』『ここ』でクールダウン。
かわいらしい『ポコポコ』で本編終了となりました。
物語っぽいセットリストでした。

後半どこでの話か忘れましたが、自分がどんな顔をして歌っているのかが気になったとのこと。
AKB48が歌っているのをTVで見ていた滝本さん。彼女たちは1曲の曲の中で、自分がいつ映されるかをちゃんと知っていて、その時にちゃんとキメ顔しているらしい。 そんな彼女たちを見ていると泣けてくるそうです。 滝本さんて、結構AKB48を見てるよなぁ……。

さて、アンコール。 1つめの曲は、先月から歌い始めたタイトルの無い新曲。 まだ全然おぼえていないので前回との違いはわかりませんが、やはり歌詞が好きです。 (おそらく『そらいろ』)
そして2つめのアンコールも、また新曲! しかも初演奏! 「できるかな?」と見切り発車的なスタート。 三拍子で、外国っぽい感じ……『ワルツおぼえて』みたい? そんな感じを連想しました。
この曲も育って行くんでしょうね。楽しみです。 (たぶん『かげのなか』)

過去に何度も書いていますが、おしゃべりは全部載せていません。 とりとめもなく(悪い意味ではなく!)拡がっていくことがほとんどなので。
それがまたおもしろい。
leteさんというハコの中に滝本さんの爪弾くギターの音や声、そしてその他愛ないお話が詰まってはじめて、「下北水中ライブ」っていうひとつの作品になっているんだと思います。
それを改めて感じ、その空間に気持ちよく漂えるような、この日のライブでした。