月を歩く。

月面を歩くように、ふわふわと。偏り具合が気持ち悪いですよ。

「タキモトさんとオツベルさんと」(@栃木県・鹿沼興文堂/2015.11.08)

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この組み合わせは、昨年末以来。
あの当時はみぇれみぇれさんだったオツベルさんのアルバム「ひしゃげた音楽会」が、わりと私の好みでして。滝本さんもそう仰ってましたね。だからこの組み合わせの再演はうれしかったのです。

書店の3階に設置されたライブ会場。
相互フォロワさんと現地で落ち合い、道の駅でおしゃべり&買い物後に書店まで歩いたら、店長さんと遭遇(よく私たちが客だとわかりましたね・笑)。
「まだ開場はしないけれど、店内(1F)で待っていていいよ」とのこと。雨が降っていましたからね。お言葉に甘えてしまいました。
そこで私と同じく東京からいらしたファンの方も交えておしゃべりしながら、待たせていただきました。感謝です!
開場して中に入ると、古めの鉄筋の建物の雰囲気がなんだか秘密基地みたいで魅力的。

最初はオツベルさんパート(ウッドベース:広瀬達也さん)。
こちらはセットリストはパスさせていただきます。
「初夢」を聴けたのはうれしかったなー。
オツベルさんは音楽家だけど、ご自分のことはそんな感じがしないと仰ってましたね。私は絵本作家とか、木でおもちゃを作る職人さんというイメージを持ちました。曲紹介が「~というお話でした」で終わるからかな。
ステージには小物がたくさんありましたが、すべてオツベルさんの私物だそう。
滝本さんも雨の歌が多いけど、オツベルさんも多いそうで。そのふたりのツーマンだから、雨も降りますよね。

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~滝本さんパート~
01.雨の日の午後
02.とかげ
03.落下
04.雨のイキモノ
05.月虹
06.ドロステのきこえないうた
07.ダダ
08.となりの黒猫
09.オヤスミ
10.空色

滝本さん、この夜は全部ギターでの演奏でした。

前日の茨城での○珍音楽大博覧会が前から決まっていて、それならついでに近隣で何か出来ないかな?と思ったところで、栃木在住のオツベルさんに滝本さんから声を掛けて、実現したのがこのライブだそうです。なるほどー。オツベルさん、ありがとうございました。

その○珍音楽大博覧会で初めて聴いた、石川さんの新曲「マトリョーシカ」について、またもや絶賛。
「むいても出てくるのは俺って…(中略)…石川さん、宇宙の話をしてました」(ニコニコ)

~滝本さんとオツベルさん、広瀬さん、店長で~
01.空の下
02.まちぶせ(オツベルさん曲)
03.長い長いはしご(オツベルさん曲)
04.ポコポコ

そして滝本さんパートの後は、全員でのセッション。
滝本さん、茨城から栃木まで車で30分ほどで着くと思ってらしたと、オツベルさんにばらされてました(笑)。
あと、ウッドベースの広瀬さんの師匠の師匠は、吉野弘志さんで、滝本さんも一時期習っていたそうです。
が、ご自分を「落第生」と仰る(笑)。
「犬の約束」の謹製ジャケットで、滝本さんが抱えているウッドベース、今は部屋の片隅に放置してあるそうです。

前回は滝本さんがセッションの練習をしてなかったけれど、オツベルさんたちが「空の下」を練習してきてたから、1曲だけ聴けました。今度は4曲。しかもオツベルさん曲が2曲。滝本さんは口琴やピアニカ、ウクレレなどで参加されてました。
たのしそうだったなー♪
しかもこの書店の店長さんも、飛び入り参加。パスカルズと共演したことのあるバンドの方だそうですよ。
でもいきなり楽器を持って…ではなく、ピアノを手のひらで擦って音を出したりして、かなりびっくりですわ。
しまいには、包帯みたいなもので自分の顔をぐるぐる巻きにして、バイオリンを弾き始めるし!
音が邪魔してなかったのは、さすが。スティールパンの音とかも、ちゃんと効果的で。
でもオツベルさんが、最後の曲でタイヘンなことになるかもとか仰るから、ドッキドキ。「ポコポコ」のラストではこのひと、どうなるんだー!?

……ところが。
非常に残念ですが、私はここでタイムリミット。上り電車が21時台は24分の1本しかなく、それに乗れないと自宅に帰れなくなる。気がつくともう21時5分。現場は駅から5分くらいだけど、初めて利用した駅、初めて訪れた街だと、ギリギリは不安。
泣く泣く「ポコポコ」が始まる前に席を立ち、それでも入り口付近で未練がましく見ていましたが、いよいよ時間が迫ってきて、駅まで走って帰りました……。こんなの初めて(泣)。駅のホームには、私よりも先に出て来たと思われる、見覚えのある方々も。
これまで終わる前に帰らなきゃいけなかったひとたちを横目に見てきましたが、その無念さがわかりました。
よし、次からは宿を取りましょう。

それだけが個人的に残念でしたが、本当にすばらしいライブでした。

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この二日間、私はいったん自宅に帰っての日帰りプチ遠征×2でした。
最後の曲を半分しか聴けなかったのは仕方ないとして、帰りは何事もなく予定通りに帰ってこれたし、本当にすてきな思い出しか残っていません。
茨城も音友さんのご好意で移動はラクだったし、その最中も皆さんと一緒でものすごくたのしかったです。
自分は本当にひとに恵まれていると痛感した二日間でした。私もお返ししなきゃ。
ご一緒できた音友さんたち、直接お話できた石川さんやちくわさん、滝本さんと奥さまにも心から感謝です!
(快く送り出してくれた家人にも、こっそり感謝…おみやげに鹿沼そばを買って帰りました・笑)


(書いた日:2015/11/09)
(追記:2015/11/10)

※途中、オツベルさんと広瀬さんのお名前を間違えている箇所がありましたので、訂正しました(2016/02/05)